約 2,649,343 件
https://w.atwiki.jp/baccano/pages/90.html
この項は、『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』および『バッカーノ! The Grand Punk Railroad 1931 時刻表』の ネタバレを含みます。各自の責任でご閲覧ください。 20行後から始まります。 リュート四姉妹は、NYを拠点に活動する殺し屋の4人姉妹。チャイナドレスを身に纏い、「中華クノイチ」と自ら名乗る。表向きは小さな花屋を経営している。麻薬ディーラーのダリウスは仕事仲間、絵本作家の「君」、同業のマリアは友人である。 長女 |リュート四姉妹の長女。 「大人の女性」を思わせる妖艶で理知的な喋り方をする。 絵本作家の「君」に、ダリウスに騙されていると伝えるが、「それでも構わない」という「君」の覚悟を目の当たりにし、押し花の栞を贈る。「君」がダリウスに殺されかけている所に突如として現れ、ダリウスの手首にクナイを投げつけて「君」を救う。(『時刻表』ED78に到達するルートを辿った場合) 次女or三女 |リュート四姉妹の次女もしくは三女(作中では明言されず)。 フローラ・リュート |リュート四姉妹の次女もしくは三女(作中では明言されず)。 ナンシー・リュート |リュート四姉妹の四女。『マネーの龍』にも所属する。 子供のような容姿とは裏腹に、あらゆる格闘技と殺人術をマスターした金髪碧眼の少女。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rwjbr/pages/84.html
没SS 本編没SS タイトル 作者 登場人物 よふかしのうた ◆7XQw1Mr6P. トガヒミコ、ドンキホーテ・ドフラミンゴ 第一回放送案 タイトル 作者 登場人物 第一回放送 ◆UbXiS6g9Mc 羂索 第一回放送 ◆Il3y9e1bmo 羂索 第一回放送(仮) ◆vV5.jnbCYw 羂索、荼毘、夜桜百
https://w.atwiki.jp/wiki14_crown/pages/21.html
2008 2008年正月記念SS 2007年 2周年イベントの記念SS イベント後のイズルード 新スキルアースクエイク 新スキルパルスストライク 新スキルパルスストライク2 新スキルヘルジャッジメント1 新スキルヘルジャッジメント2 新スキルヘルジャッジメント3 11月5日蚤の市の様子 11月5日蚤の市集合写真 蚤の市+GMによる1z露店イベント なんとなく作ったMob2体カードも落とす予定(あくまで予定・・・ 集合SS イベント・ゴルフの様子 (しばらくお待ちください
https://w.atwiki.jp/tobidenhokan/pages/81.html
ショートストーリー募集 目次 40人からのフレンドシップイベント作成にいそしむ伝次郎Jr.氏にネタ切れの危機! 要項要項 by 伝次郎Jr.氏 助言 by やましゅー氏 提出先その1 「SSアップロード」ページ その2 スタッフメール その3 wikiの「キャラ個別運命イベントの増加」ページ 40人からのフレンドシップイベント作成にいそしむ伝次郎Jr.氏にネタ切れの危機! なやめる伝次郎Jr.さんのために、ショートストーリーをお寄せください。 作品は、フレンドシップイベントおよびサイドイベントで使わせていただきます。 SSイベントそのものを作っていただけると助かりますが、シナリオやアイディアのみでもかまいません。 要項 要項 by 伝次郎Jr.氏 SSイベントそのものを作っていただけるのなら、イベントパレットに貼っていただけると嬉しいです。ツクールを持っていない人は、テキストファイルにシナリオを書いていただければこちらで編集します。もちろんアイディアのみでもかまいません。 キャラ同士のからみも自由に書いてください。特に優先順位はありません。PCでないキャラの話もOKです(サイドイベントの方で使いますので)。発生条件などはこちらで設定しますので、自由にどうぞ。 話の舞台は飛行船以外でも可。過去話でもいいです。 設定や話は皆さんの解釈で自由に作って構いません(ただ、あまり変すぎる場合は修正しますが)オリジナルのキャラを作っても可 話の内容によっては(話のタイプがダブる等)採用できない場合があります。ご了承下さい。 当然ですが18禁はNGです(笑)。どうしても、という方は非公式で(笑) 本当に非公式で(しつこく笑) 後、SSを書いてくださった方はHNでいいので作者名もお願いします(スタッフロールに載せたいので) 助言 by やましゅー氏 ルシア+対象キャラに限定するからネタが切れるんです。 ボーナスを拡散させる代わりに、複数のキャラが絡むイベントを作ればいいと思います。 リーティル・ミーティルとレル(魔法) シャンツアイ・コノハ・ウィドウ(得物) マーテルと(ハンナを介して)アリス(子育て) モーラとカート(相方)とか 戦闘スタイルや、キャラ背景などから色々考えることができます。 提出先 その1 「SSアップロード」ページ Gmailの使い勝手が今一つなので、wikiへの直接アップを試みましょう。「SSアップロード」ページへどうぞ。 なお、具合が悪ければまた Gmail に戻すかもしれません。ご面倒をおかけいたします。 その2 スタッフメール 他の人に見られたくない方は、「公開しないで」と明記して下記にお送りください。 tobidenhokan@googlegroups.com (@を半角に代えてください) その3 wikiの「キャラ個別運命イベントの増加」ページ 提出する前に他の人と話し合ってみたいな、という方、「キャラ個別運命イベントの増加」ページをお使いください。
https://w.atwiki.jp/shuba/pages/20.html
【永久糞殿堂入り】 ~SS(超最低)ランク~ 【キャラ名】趙雲☆子龍 サブで似た名前複数 【職業】DK 【所属ギルド】Greed 【目撃場所】 【罪状】自慢房 馬面 女と分かるやすぐ接近 究極実家寄生ニート 毎日12時間以上BZやら寺院を回る気力を就職活動に回すべき 闘士のリング(経験値10%UP)を二つも装備し糞低火力 社会的地位が最下位だからゲーム内では上へ立ちたいと悪循環でニート継続 スカイプで会話中に親がうんkを叱るが逆ギレで押し切る、仕事を探せと訴えてるのに分かっていない その性格からかリアルで友達が居ない為、毎日SUNにIN ギルド内ではささやきやチャット内で馬鹿にされているが馬面な為気が付いていない 自分からネット上に写メを放流、自信満々に小泉○太郎似と言ったがはっきり言って馬以外の何者でもない(顔の長さがハンパじゃない) クエを手伝ってもらう時はヘコヘコしていたがいざ自分のLvの方が上になるやいなや上から目線 【SS】
https://w.atwiki.jp/4423/pages/645.html
編集する。 2024-08-31 01 04 42 (Sat) - 小説、ssとは、投稿された小説、ssまた小説、ssのリンクを張ったりするページです。またその他の文章もありとします。 執筆者募集!! 執筆者へ 著作権について 小説ジャンル 小説 SS リンク内部リンク 外部リンク 出典、参考 執筆者募集!! もしここで公開していい自作小説やSSがありましたら下のメールフォームに 題名 ジャンル 軽いあらすじ パスワード(4~8) を書いて送ってください。 名前 メールアドレス 内容 このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー と 利用規約 が適用されます。 執筆者へ 著作権は執筆者にあります。(ただしSSは原作者に) 無断転載されているのがわかった場合連絡していただければ 当サイトが削除要請をだします。 執筆者の意思で、他の小説サイト、同人誌などにも(もしくは掲載されている)掲載されている場合連絡をいただけるとありがたいです。(間違えて削除要請してしまう可能性があります。) 小説は誤って消えた場合の責任はとれませんのでご了承願います。 当サイトもバックアップを1か月に一回は取るようにしていますが 個人でもバックアップをとっていただけるとありがたいです。 また将来的に小説、SS部門を別のグループサイトに移動、コピーすることを検討しています。 著作権について ここで公開された小説、SSについては 基本的に執筆者(SSの場合その原作者も含む)に著作権が あるものと考えています。 なので無断転載などは禁じております。 小説ジャンル 小説 ■ ├ 太平洋戦争自衛隊戦記 ├ 小説-001-0002 ├ 小説-001-0003 ├ 小説-001-0004 ├ 小説-001-0005 ├ 小説-001-0006 ├ 小説-001-0007 ├ 小説-001-0008 ├ 小説-001-0009 └ 小説-001-0010 太平洋戦争自衛隊戦記 小説-001-0002() 小説-001-0003() 小説-001-0004() 小説-001-0005() 小説-001-0006() 小説-001-0007() 小説-001-0008() 沈黙の歴史 SS SS-001-0001() SS-001-0002() SS-001-0003() SS-001-0004() SS-001-0005() SS-001-0006() SS-001-0007() SS-001-0008() SS-001-0009() SS-001-0010() SS-001-0011() SS-001-0012() リンク 内部リンク [[]] [[]] 外部リンク 編集する。 2024-08-31 01 04 42 (Sat) - 出典、参考
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/997.html
140文字SS:スイートプリキュア♪【1】(10話保管) 140文字SS:スイートプリキュア♪【2】
https://w.atwiki.jp/icski/pages/20.html
候補地 穴観音の湯 http //www7.plala.or.jp/obuseonsen/ 10-22 500円 内湯・露天風呂 須坂長野東 うるおい館 http //www.uruoikan.com/ 10-23 650円 内湯・ジャグジー・サウナ・露天 長野 白馬アルプスホテル http //www.hakuba-alps.co.jp/hotspring_index.html 10-22 800円 大久保の茶屋 http //www.ookubonotyaya.jp/index.html 二葉屋 蕎麦の実 おやじの道楽 http //www.tokyu-hakuba.co.jp/winter/sekisetu/douro.htm みはらし http //www.dynax.co.jp/sinsen/soba/so_miharashi.html 正月屋 http //gourmet.yahoo.co.jp/0006642742/0004550097/ktop/ 山品 http //r.tabelog.com/nagano/A2005/A200502/20001375/ 麻の館 http //gourmet.yahoo.co.jp/0004542868/
https://w.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/pages/61.html
神無月の巫女 エロ総合投下もの リレーSS   「千歌音ちゃん、私のことホントに好き?」 「もちろんよ。愛してるわ、姫子」 「じゃあ、私のお願い聞いてくれる?」 「姫子の為だったら何でもするわ」 「えっと、それなら次のデートの時パンツはかないで来て欲しいんだけど」 「えっ・・・」 「やっぱり千歌音ちゃんは、私のお願い聞いてくれないんだね・・・グスッ」 「え、あ、いや違うのよ姫子。わかったわ、次のデートの時はパ・・・下着を 付けずに行ってあげるから泣かないで、ね」 「グスッ・・・ホントに?」 「ええ、約束するから泣かないで姫子」 「うん、ありがと千歌音ちゃん(チョロいもんね)」 (たっぷり数十分視姦して後) 「千歌音ちゃん、お待たせ!ごめんね、遅れちゃって」 待ち合わせの時間から数十分後、息を切らせて走ってきた姫子は、肩で息をしながら謝った。 「姫子……いいえ、大丈夫。私も今、少し遅れて来たところよ」 「千歌音ちゃん…その、穿かないできてくれた?」 「え、ええ…」 小声で答える千歌音の頬が羞恥にほんのりと染まる。姫子との約束を、たとえそれが無茶な物で あったとしても千歌音が破るはずがない。指定通りミニスカートのカジュアルスーツだ。 「本当?」 と、姫子が千歌音の腰に手を回した。 「あ…っ!ほ、本当よ」 ぴったりしたスカートの上から、千歌音の腰から腿までを撫で下ろして、撫で上げて。 下着の感触がない事を確認すると、姫子は嬉しそうに笑った。 「うん。ありがとう、千歌音ちゃん。凄く嬉しい」 「あの、ね…姫子。どうして」 「さ!遅くなっちゃったから、急がなきゃ。映画はもう無理だし…千歌音ちゃんどこ行きたい?」 そして N O 下 着 でモジモジしちゃう千歌音ちゃんの羞恥プレイデートがはじまります 「そ、そうね、とりあえず喫茶店にでも行って、少し落ち着きたいわ。」 「うん、私も走ってきたからのど乾いちゃった。じゃあそうしよ。」 しかし、スカートの裾を気にする千歌音の右手を取って姫子が向かったのは、通り沿いにある オープンカフェだった。 「姫子、あの、ここにするの?」 「千歌音ちゃん、ここじゃ嫌なの?」 「いえ、別にそういう訳じゃないんだけど...。」 「じゃあここにいいよね。」 そう言って一番通りに近い席に行くと、姫子は通りを背にする方の椅子に腰掛けた。 「あの、姫子、悪いんだけど、席変わってもらえないかしら。」 「そっちの方が眺めがいいかなって思ったんだけど、嫌だったのかな。」 子犬のように上目遣いで見つめる姫子に弱い千歌音は、渋々奥の席に座った。 バッグを膝の上に置き、それを両手でぎゅっと押さえていたが、道行く人全てが自分を見ている ようで、千歌音は気が気ではなかった。 ――誰も下着を穿いていないことなんて知らないはずなのに―― どうしてだろう。他人の視線がこんなにも気になるなんて。やはり、どこか変なのだろうか。 こういう事は分かってしまうものなのだろうか。 千歌音の不安をよそに、姫子はにこにこととても嬉しそうに笑っていて無邪気なものだ。 「それでね……どうしたの?千歌音ちゃん。さっきからそわそわして」 「姫子…私、どこか変なところがあるのかしら。なんだか、見られているような気がして」 姫子が一層笑みを深くして、千歌音の隣まで椅子をずらす。 「あ、姫子…」 せめて向かいに座っていてくれないと。隣では、通りから千歌音を隠す役目は果たさない。 「それはね、千歌音ちゃんが素敵だからだよ。いっつも千歌音ちゃんは綺麗で素敵だけど、 今日は一段と素敵」 頬を染めて囁きながら、千歌音の固く閉じられた膝の上に手を置く。 意識して緊張しているそこに急に触れられて、思わず身をこわばらせた。 「ん…っ」 「今日の千歌音ちゃん、すごく可愛いよ」 うっとりと姫子が囁く。隣で。耳に息がかかるくらいの近さで。 可愛い、なんて言われ慣れない言葉にどう反応して良いのか。固まっていると、姫子の手が 少しずつ腿をなぞって上にのぼってきた。膝から付け根の中間あたりで止まると、かすかに 指を滑らせて内腿を撫でる。 「姫子っ……!駄目、こんなところで」 「何が駄目なの?千歌音ちゃん」 姫子が不思議そうに首を傾げる。確かに、ぱっと見なんでもない行為だ。 周りから見たって、女の子が隣の女の子の膝に手を乗せているだけ。 でも――身体が、熱い。 ――身体が、熱い。 「はぁ・・・はぁ・・・」 千歌音は、恥ずかしさと姫子の手の感触に、赤く上気させた顔をうつむかせながら苦しげに息をする。 「千歌音ちゃん、具合悪いの?」 うつむいた千歌音を、飼い主の心配をする子犬のような顔をした姫子が覗き込む。 姫子の愛らしい仕草にさらに頬を染めながらも、心配させまいと千歌音は必死に言葉を紡ぐ。 「平気・・・だから・・・心配・・・しない、でっ・・・」 「でもこんなに真っ赤だよ」 そう言うと姫子はもう一方の手で千歌音の頬を撫でる。 上気した頬には少し冷たく、それでいて柔らかな姫子の手の感触に、千歌音はそこから溶かされるような錯覚に陥った。 「んっ・・・」 千歌音はなんとか体を捩って姫子の手から逃れようとするが、周囲の目が気になりどうしても小さく悶えることしか出来ない。 そんな千歌音を巧みに撫で続ける姫子は、唇が触れそうになるくらいまで顔を寄せて千歌音にささやく。 「ねえ、千歌音ちゃん。どうしてそんなに真っ赤になってるの?」 「そ、それは・・・」 「それは?」 「姫子の・・・」 「私の?」 「・・・て・・・手が・・・」 「手?もしかして私の手で感じちゃったの?」 姫子のストレートな表現に、千歌音は赤い顔をさらに真っ赤にさせた。 (千歌音ちゃん可愛すぎるよ) 姫子は、そんな千歌音の仕草に満足そうな笑みを浮かべ、羞恥に震える千歌音の耳にそっとささやく。 「予定繰り上げて、最後のところに行く?」 数秒の沈黙の後、千歌音は僅かにうなずいた。 特別に高級、と言うわけではないけれどけして安くはないホテルの一室。何度か利用してきた その部屋に入って扉を閉めると、ようやく千歌音は一息つくことができた。 安易にラブホテルなどに行かないのは、千歌音がどうしても嫌がるからで、それが我儘だと 言うことを知っている。 「千歌音ちゃん……」 いつものように姫子が甘い声で千歌音を抱きしめて、ベッドにゆっくりと倒れ込んだ。 そのまま、首筋に、うなじに、と熱い唇の感触。背中から回された手が、ベッドと千歌音との間に 器用に割って入って、スーツの上から胸をもみ上げる。もう片方の手が、下に降りていく。 「あんっ、や……っ、待って姫子…っ。…お湯を、使わせて頂戴」 「どうして?」 「ど、どうしてって…少し汗をかいてしまったし、汚いから」 「千歌音ちゃんの身体だもん。汚くなんてないよ。――それに、もう」 姫子の手が千歌音の腰に這わされる。内腿を丹念になぞって、次第に上へと移動していく。 「ふぁ、あ…っ。んっ、やぁっ…!」 「やっぱり」 姫子が嬉しそうに笑った。 「もう、こんなになっちゃってるよ、千歌音ちゃん。我慢できないんじゃない?」 くちゅり、と。脚の間からの水音が、いやに大きく響いていやらしかった。 「せっかくこんなに濡れてるのに、お風呂で流しちゃうなんて勿体ないよ」 「くぅ…ん、んん…っ。や…言わない、で……っ」 「今日は、いつもより凄いね…千歌音ちゃん。どうしたの?」 いつもなら、行為を始める前からこんな風になったり、乱れたりはしない。そんなにいやらしくはない。 「ぁっ……分かっている、くせに……!意地…悪ね、姫子」 ちゅく、くちゅり。水音は依然としてやまない。捲るまでもなく短いスカートに、脱がすまでもなく 存在しないショーツ。姫子の手を邪魔する物は、最初から何もなかったから。 「ね、千歌音ちゃん。どうして欲しい?私、どうしたらいい?」 耳元でくすくすと笑うその吐息さえ、昂ぶった身体には堪えられない刺激だった。 「ふぁ、あ…んっ!そんな……の、分からな……」 「千歌音ちゃん、かわい…」 いつもならこんなに乱れたりしない。……でも、多分。今日は。 今日は、最初から行為が始まっていたのだ―― 「ふぁ…あ…ぁ、姫子…っ、ん…本当にこのまま…する、の?」 半ば諦めているけれど、それでもやはり抵抗があって、喘ぎの間にようやく言葉を絞り出した。 ちゃんと朝シャワーは浴びてきたけれど、恥ずかしいのに違いはなかった。 なのに姫子は答えにならない事を言う。 「千歌音ちゃん大人っぽいから、こういう服だとキャリアウーマンみたいで格好良いよね」 姫子の指が上着を捲って、下着とブラウスの上から敏感な胸の先を撫でるように刺激する。 「――んんっ!」 堪らず背を反らせると、体重が胸にかかって一層刺激を増してしまった。 それが分かっているのかいないのか、姫子は軽く体重をかけて千歌音をベッドに押しつける ようにすると、圧迫された胸のその先端を指先で弄って絶えず刺激を加えていく。 「だめ…ぇ…!姫子、駄目……」 「ちょっと分かりにくいけど、固くなってきてるよ?――あ、こっちも」 「っく、…ふあぁ……っ!」 それまで千歌音の脚の間を上下になぞっていた姫子の指が、少し位置を下げて敏感な蕾に 軽く触れてきた。 「ね?分かる?千歌音ちゃん」 「やぁっ…ん、ん…ぅん……っ!」 指で胸の先端を揉むのに合わせるように、その敏感な突起も刺激を加えられていく。 擦られても痛みはほとんど無い。それほどまでに濡れているのだと思うと、恥ずかしかった。 くにくにと其処を指の腹で押しながら姫子がなんだか嬉しそうに、くすぐったそうに笑った。 それまで啄まれていた耳たぶをぺろりと舐め上げられて、堪らず声が出る。 「千歌音ちゃん、ドキドキしてるね。感じてくれてる?」 耳と、胸と、秘所への刺激どれに集中して良いのか。どれも快感が強すぎて集中できない。 絶えず与えられる各所への刺激に翻弄され、混乱した状態で千歌音はただシーツを掴んで 全身を震わせていた。 「そんな、こと…聞かなくても……っ」 「分からないもん。千歌音ちゃん、私鈍いからちゃんと言ってくれないと気づかないかもしれないよ。 そんなの、もうイヤだもん」 「姫子…っ」 「ね…教えて、千歌音ちゃん。声も聞かせてほしいの」 「くぅ、う、うぅ……んっ!」 姫子の顔が見えない。それが千歌音にはとても心細かった。 うなじに唇を這わせて、絶え間なく愛撫を加える姫子はいったい今どんな表情を しているのだろうか。 「姫…子っ……!分かったから、ちゃんと言うから、お願い…」 「ん…なぁに?千歌音ちゃん」 「お願い…ちゃんと、して頂戴」 千歌音の頬が羞恥で火照る。 きょとん、としたこの場にそぐわない声が、耳の後ろを刺激して、びくりとした。 「してって、何を?」 「な、何をって…。……しっかり抱いて欲しいの」 「いくらでも抱きしめてあげるよ、千歌音ちゃん」 ぎゅ、と背中から回された手が千歌音を抱きしめる。 優しくてもどかしい抱擁。それが、意地悪だと思った。 千歌音が今どんな状態か、一番分かっているのは姫子なのに。 「ん…、そうじゃなくて…っ、あっ、んん…ぅ」 「千歌音ちゃん」 言いながら姫子の指がなかを激しくかき回した。と思ったら指がいきなり引き抜かれて、 ふ、と身体が軽くなる感覚。首を回して後ろを見ると、それまで上にのし掛かってきていた 姫子は身体をどけて千歌音の足もとに移動していた。 「千歌音ちゃん、おしり上げて?」 千歌音が戸惑っていると、姫子はお腹と脚を支えて千歌音の腰を上げさせて、 其処に顔を近づけた。 「あっ…」 着衣のままベッドに俯せて腰を高く上げて、姫子の眼前に秘所を晒している。 これ以上ないくらいにいやらしい体勢に、千歌音は言葉もなく震えた。シーツを 掴む手に力が入る。爪が手のひらに食い込んで少し痛かった。 「姫子…っ、お願い、やめ…っ!――や、やぁ…あっ!あぁっ」 恐れていたとおり、姫子の唇が、舌が其処を愛撫する。 子猫がミルクを舐めるような音が間断なく響いて、同時に其処からの甘い快感が 波のように全身に伝わっていく。 抵抗しようにも膝はがくがくと震え、腕にも力が入らなくて。 「あ、ああっ…ふぁ……あ、あっ……あぁ」 時折吸い上げられる度に腰が大きく跳ねた。だんだん何も考えられなくなって、 目に映るシーツの白さだけが妙に印象的で世界の全てで。 もう、このまま――と思ったところで、ぴたりと愛撫が止んだ。 「えっ?あ……。や…」 一気に現実に引き戻される。 快楽の続きを求めている身体の疼き、苦しく喘いで呼吸する喉からの艶を含んだ 声、目を向ければ腰を高く上げた自分の姿と、秘所に顔を埋める姫子の姿。 そんなものが一気に押し寄せてきて、代わりに白い世界が遠のいていく。 それを追いたいけれど追えないもどかしさと、それまでの痴態への羞恥にただ身を 捩って悶えた。 「やぁ……っ」 「んっく…。駄目、追っつかないや。このままじゃスカート汚れちゃうね。ストッキングも…」 姫子の手が、脚の付け根を拭うように撫でる。次いで千歌音の女の子の部分にも手が 押し当てられた。 「や、やだ…っ」 「どうしよう、千歌音ちゃん」 「……っ!」 どうしたらいいのかなんて分かっているくせに。 自らの粗相を、どう処理したらいいのか訪ねられる――恥ずかしくて、涙が出そうだった。 そしてその羞恥さえ今の千歌音には昂ぶりを煽るだけで、姫子がそっと手を置いている 其処がじんじんと疼くのを感じていた。 「お、お願い、姫子…っ」 「え?」 「……服…服を、脱がせて…。…あっ!」 千歌音がかろうじて声を絞り出すと、肩を支えられていきなり仰向けにひっくり返された。 その上に姫子が覆い被さってくる。部屋に入ってからようやくまともに見る事が出来た 姫子の顔には、満面の笑みが浮かんでいた。 こんな事をしていながら、いつも姫子が千歌音に見せる純粋で汚れのない、この上なく 嬉しそうな笑顔。 それになんだか言いようのない安堵を感じながらも、恥ずかしくて視線をそらす。 「今日の千歌音ちゃん、すっごく可愛い」 そんな笑顔でそんなことを言うなんて。 やはり、今日の姫子はどこまでも意地悪だった。 頭を抱え込むように首に回された千歌音の手が、震えているのを感じる。 首筋にキスを落として姫子の徴をつけて回りながら、しなやかな脚に手を這わせた。 オーバーニーの薄いストッキングを、そろそろと焦らすようにずらして脱がせていく。 「あー、やっぱりもう少し濡れちゃってる。あとで洗ってあげるね、千歌音ちゃん」 「……っ」 困ったように恥ずかしげに顔を背ける千歌音に微笑んで、スカートに手を掛けて ずらしていく。今日は待ってとは言われない。 「姫子…早く…っ」 「…え?なぁに、千歌音ちゃん。催促?」 泣き出してしまいそうな千歌音の額にキスを一つ。改めてスカートに手を掛けて、 お腹の方に捲り上げた。 千歌音がきょとんとした顔をしてこちらを見上げてくる。緩みっぱなしの頬が、一層 緩んでしまうのが分かる。 ――本当に、可愛い。 「姫子?」 次にブラウスのボタンに手を掛けた。前を大きくはだけさせると、浮かせてもらった 背に手を回して下着のホックを外す。圧迫から解放された膨らみが豊かに揺れた。 「好きだよ、千歌音ちゃん…」 「あっ、姫子…っ!」 鼻先で下着を上にずらしながら、形の良い膨らみのふもとから頂へと向かって 唇を勧めていく。 「ぅん、ん……あは、千歌音ちゃん、ここ」 「きゃんっ」 姫子の唇が先端の赤く熟れた果実を啄むと、千歌音の身体が跳ねて口からは 可愛い声が漏れた。 「千歌音ちゃん、可愛く尖っちゃってるね」 ちゅ、と口づけて、吸い上げる。固く熟れたその実を味わうように唇で舌で愛撫する。 千歌音が興奮している。いつもより、ずっと敏感に感じてくれているのが、嬉しくて。 「ん…、大好き……」 「やぁぁっ…駄目、姫子…っ」 「駄目なの?じゃあ、もう今日は何もしない方が良い?身体、辛い…のかな、千歌音ちゃん」 唇を離して、濡れた先端に息を吹きかけると、千歌音の身体がびくりと反応して、可愛かった。 意地悪なのは分かっているけれど、今日は千歌音に全て晒け出して欲しかったから。 言葉にして欲しい。態度にして欲しい。 「そうじゃなくて…」 「そうじゃないって…じゃあ、して欲しいの?」 「…っ。その前に、服を…服を、ちゃんと…」 お腹まで捲り上げられて秘所を完全に露出させているスカートに、半ばまで脱がされて 肩に引っかかっているブラウスとジャケット。 全裸で居るよりずっと刺激的で、淫らな光景だった。 千歌音もそれが恥ずかしいのだろう。必死に顔を背けて目を瞑っている。 そんな可愛らしい反応をして、それが姫子をもっと煽るものだとは気づいていないらしい。 「脱がせて、なんて。今日は積極的だね、千歌音ちゃん」 そうさせているのは自分。それが、堪らなく姫子には嬉しかった。 千歌音の痴態も、乱れも、全て姫子がもたらしたものだから。 「でも、全部脱いじゃったら勿体ないよ。 せっかく今日はこんなに格好良い服着てくれてるんだもん。もっと見ていたいな…」 鎖骨から肩へと指を滑らせて、ブラウスをはだけさせていく。 空いた手はやわやわと胸を包み込んで、千歌音の身体の熱が収まらないように 刺激を加えていく。 「…っ、あ……!や、ぁ…っ、姫子…お願い、姫子…っ!」 潤んだ目で見上げてくる千歌音に、いつもより余裕のないその様子に、背筋が ゾクゾクした。全身が熱くなって頬が紅潮してきているのが分かる。 自分が触られているわけでもないのに感じる快感。 ――いけない。ちょっと、癖になりそうかも…。 「ね、もっとたくさん…色んな千歌音ちゃんを見せて。 どんな千歌音ちゃんも、私…大好きだよ」 だって、こんな千歌音は姫子にしか見られない。 他の誰にも見せる気は無い。絶対に見せてあげない。一生。 「ひめ…こ……あ、…ぅん、んん…っ」 姫子の手が胸を、背中をと愛撫するのにあわせて千歌音の声が揺れる。 白い身体が震える。 こんなに感じているのに、それでもまだ千歌音は左右に首を振っていて、 その抵抗する様が健気でもあった。 征服欲と、独占欲。 いつも千歌音は『みんなの千歌音』で、姫子一人のものにはならないから。 千歌音の心が姫子の方だけを向いてくれていると、分かっているのに嫉妬してしまう。 ――ごめんね、千歌音ちゃん。 姫子は心中で千歌音に詫びて、裏腹に手は千歌音の身体を、膨らんだ芯を責め立てた。 次第に千歌音は抵抗を忘れて姫子に縋るようになる。 「あぁ…っ、姫子…ひ、めこ……ぉっ」 全てが姫子ひとりのものであったら良いのに、なんて我儘。 想いが通じる前は、ただ側に居られるだけで嬉しくて、満足だったのに。 「姫子…服…っ」 「ずいぶんとこだわるね、千歌音ちゃん」 なんだか可笑しくてくすくすと笑う。生真面目な千歌音の性格が、こんなところにも あらわれていて面白い。 「でも、後でね。次の時はちゃんと脱がしてあげるから…」 そのまま続けようとすると、千歌音が激しく首を左右に振って、精一杯に言葉を搾り出した。 「…っ!いやぁ…姫子……怖、いっ…!」 ――怖い? 意外な言葉。 嫌悪でも羞恥でもなく――それも確かにあるのだろうとは思うけれど――恐怖。 「あ…千歌音ちゃん?」 肩で息をして荒く喘ぎながら、時折しゃくりあげるように喉をひくつかせている千歌音を、 驚いて見下ろす。 沢山意地悪をしてしまったし、もっとしようと思っていたけれど。 それは千歌音を感じさせたいがためで。 怖がらせるつもりなんて、本当に泣かせるつもりなんて、無かったのに。 「ごめんね…そんなに嫌だった?やりすぎちゃった?何か痛かった?」 「っく…、ふぅ…っ。お願い、姫子、服を脱がせて…っ」 「服…?服を着てするの、そんなに嫌だったの?汚れちゃうから?」 まさか千歌音がそこまで潔癖だとは思っていなかった。 ただ、姫子は千歌音の恥じ入る顔が見たかっただけなのに。 我欲で泣かせてしまった事に対する罪悪感に姫子が顔を歪めると、千歌音は 喘ぎとしゃくりあげるような嗚咽の合間に首を横に振った。 「ちがう…怖い、の……だって…っ」 「…怖い?服を着てるのが?」 千歌音が涙をわずかに流しながら、言葉を紡ぐ。 「姫子が…姫子の肌が感じられないもの…抱きしめて貰っても、いつもと違うのだもの」 「千歌音ちゃん」 言葉に、鋭く胸を突かれた。 「私…姫子の肌しか知らない。こんな風にする時は、いつも姫子が暖かくて、 触れ合っていられて、それが嬉しかったのに。当たり前だったのに、なのに」 「千歌音ちゃん」 「んっ…!」 唇を塞いだ。もしかしたら、今日は初めてのキスになるのかも知れない。 不安そうにしている千歌音が可愛くて、ずっと焦らしていたから。 唇も肌も重ねなかったから。 「千歌音ちゃん…」 結局今日もいつもと同じように千歌音を抱くのだと少し残念に思う。 せっかく色々考えてきたのに。 しかし、またそれが嬉しくもあった。 いつものこの行為を千歌音がどう感じているのか聞くことができて、それはきっと 千歌音の善がる姿を堪能するより、ずっと姫子にとって重要なことだったのだ、と思うから。 「姫子…」 「愛してるよ、千歌音ちゃん」 今、他に、何を言うことがあるだろう。 高まっていく。 千歌音の声が、快楽が、心が、限界まで高まっていくのを感じる。 秘裂と芯を刺激している指で、胸を揉みしだく手のひらで、しがみつかれた裸の背中で。 千歌音の敏感な肉芽を優しく転がすと、身体が震えて息が漏れた。 高まれば高まるほど、千歌音の声は細く甘く澄んでいく。 可愛くて、そして愛しい。 口付けと嬌声の合間に繰り返される『姫子』の名前が、だんだんとその頻度を増していく。 名を呼ばれるたびに、姫子のなかのちっぽけな嫉妬と寂しさが、埋められていくのを感じた。 元から、何も無かったかのように。 ただ充足感と感動、そして果てることのないとさえ思える愛情と欲望が姫子を今日も支配する。 いつもと同じ。 でも、ちょっとだけ違うのは、嬉しいことに千歌音が積極的だという事だろうか。 「姫子…お願い…もう…っ。…なか…に、きて…」 いつもなら絶対言ってくれないような事を、今日は余裕無く口にする。 「やっぱり中がいいの?千歌音ちゃん」 少し意地悪して、わざわざ聞いてみる。 いつもこう。千歌音は一番感じるところは別にある。けれども、そこへの愛撫だけでは 達しない。中に入れるまでは達してしまうのを抑えているようにさえ見える。 「ん…」 シーツまで濡らすほどに溢れた蜜は、秘裂の浅瀬をなぞるまでもなく確認できる。 中に入れるのに何の問題も無い量だ。 ちゅく、と淫靡な音をたてて姫子の指が二本、収縮を繰り返す秘裂に埋没した。 「ふぁ、あぁぁぁっ……!!」 啼き声と共に千歌音の背が反る。胸と腹を姫子にぶつけて、そのまま強くしがみついた。 爪を立ててしまわないように握りこんでいる手の形が愛しい。 露になった白い喉に唇を這わせて、柔らかく食んだ。 「あぅ…っ」 舌に感じる肌と汗の味。それを、美味しいと思う。滑らかな肌の上を唇でたどって、 耳をそっと啄ばんだ。 柔らかな胸を揉みながら、秘裂に根元まで埋めた指を折り曲げて、上壁をかるく揉む。 膨らんでいるのが感じられるそこを、優しく緩急をつけながら愛撫する。 「あ、はぁっ…あっ、んん……っ」 潤んだ目から自然に流れる涙を唇でぬぐってまぶたにキスを落とす。 開かれた目は茫洋としていて、こちらを向いているのに視線が合わなかった。 千歌音の秘所から、淫靡な水音が高く響く。それさえ掻き消して唇は甘い声を紡ぎだす。 千歌音が、強く姫子を引き寄せて肌を擦り付け、肩口に顔を埋めて泣いている。 いつもの凛々しさからは想像もできないこのいじらしい姿は、姫子しか知らないものだ。 「千歌音ちゃん…大丈夫だから、思い切り感じて…」 千歌音の腰が小刻みに揺れる。いつもなら必死で抑えるそのいやらしい所作を、 いやらしいと認識するだけの力は今の千歌音にはない。 ひときわ強く上壁と、肉芽と、胸の先端を刺激した瞬間。 「あ…あぁっ…!――ッ!!」 千歌音の全身がびくん、と大きく跳ねて、秘裂が姫子の指を痛いほどに締め付ける。 ――達した。 「千歌音ちゃん…」 全身を強張らせ痙攣させる千歌音の髪に、姫子は触れるだけのキスを贈った。 「ん……」 目覚めると、既に陽は落ちて窓の外には美しい夜景が広がっていた。 「姫子…?」 気だるさをおして起き上がると違和感があって、隣を手で探る。 やはり姫子はいなくて、急に心細く泣きたい気分になった。いつもなら、目覚めた時 必ず隣で抱きしめてくれているのに。 今日は、こんなところまで姫子は意地悪だ。 「あ、起きた?千歌音ちゃん」 「……姫子」 手に水を持って姫子が近づいてきて、ベッドに腰掛けた。 なんだか嬉しそうににこにこと笑っている。人の気も知らないで。 その笑顔に脱力して千歌音は抱えた膝に額をつけて項垂れた。 ひどく、子供っぽい格好だとは、後から気づいたのだけれども。 「居なかったから心配した?大丈夫、ちょっとフロントに電話して、明日のチェック アウトの時間延ばしてもらっただけだから」 言いながらシーツをめくって千歌音の隣に潜り込んでくる。少し冷えた素肌の感触。 なるほど確かに姫子は裸のままだから、どこにも行っていないのだろう。 千歌音が顔を上げないのをどう解釈したのか、姫子がくすくす笑いながら千歌音を 引き寄せて抱きしめた。 「千歌音ちゃんを置いてなんか、どこにも行かないから。拗ねないで、千歌音ちゃん」 「拗ねたりなんか、していないわ」 「じゃあ、どうして顔を見せてくれないの?」 「……」 ――それは。先程、あまりに… 「…もしかして、恥ずかしいのかな?気絶しちゃうくらいエッチなことしちゃったから?」 「……っ」 赤く染まっているであろう顔を見られたくなくて、姫子の肩口に額を寄せる。 くすくすと笑う姫子がやっぱり意地悪だ。 その通りだった。 今日は最初からずっと姫子のペースで進んでしまって。 いつも以上に、なんだか身体が反応してしまって。 いやらしく乱れて身も世もない声を上げてしまっていた自分の痴態を思い出す。 姫子を求めて身体を開いて。繰り返される姫子の愛撫で。 ――何度も何度も、気をやってしまった。 いったい、何回達したのだろう。それさえ分からないくらい、感じさせられてしまった。 「恥ずかしくて死んでしまいそう…」 でも、気持ち良かった。 それを認めたくない気持ちと、姫子にそれほどに愛された充足感がせめぎ合う。 「えぇっ!そんな事言っちゃ駄目だよ。……でも、そんな千歌音ちゃんが凄く可愛かった」 「…二回目の時、私、駄目って言ったのに」 気をやってしまったすぐ後は敏感なところが緊張していて、触られるのが辛いから。 痛くてむず痒くて、本当につらくて。でもそれに慣れてくると襲い来る快感は凶悪なほどに 激しくて。 なんだか、気が狂ってしまいそうだった。 「うぅ…だって、もっと千歌音ちゃんが欲しかったんだもん…」 耳元で気まずげに呟かれる言葉がこそばゆい。 「次からはやめて頂戴ね、姫子。私が駄目と言ったら本当に駄目なんだから」 「えーっ。でも、だって…っ」 「聞いてくれないのなら、私も姫子にする時うんと意地悪するわ」 「うー…っ。でも、気持ち良かったでしょ?千歌音ちゃん」 「気が狂いそうだったわ」 「えへへ」 褒めてなどいないのに、嬉しそうに姫子が笑う。まったくもう、呆れてしまう。 毒気を抜かれて怒る気なんて起きやしない。 「ね、千歌音ちゃん…今日、穿いてこなくてドキドキした?」 唐突に、姫子がそんな事を聞いてくる。 『飲んでおかないとこの後辛いから』と渡されて飲んでいた水にむせそうになって、 慌ててコップを置いた。 「…したわ。分かっているくせに意地悪ね、姫子。……どうして、あんな事?」 「私も凄くドキドキしたんだよ、千歌音ちゃん。一緒…『お揃い』、だね。嬉しいなぁ…」 うっとりと姫子が呟く。なんだかその声の調子が不思議で、千歌音は顔を上げた。 「姫子…?」 「…あのね、私、ちょっとやきもち焼いてたの。千歌音ちゃんは、 いつもみんなに囲まれているでしょ?だから、私の千歌音ちゃんなのに、って。 やっと一緒にいられるようになったのに、って。我侭だよね」 「姫子…っ、でも、私は」 言いかけた言葉は、唇に人差し指を当てて遮られた。そして姫子はなおも続ける。 すべて吐き出してしまうように。 「うん。うん…だから、凄く嬉しかった。千歌音ちゃんが言ってくれたことが、凄く嬉しかったんだよ。特別だって。私だけだって。…私の我侭、聞いてくれたのも嬉しかったけど」 千歌音の周りに人が居るのは仕方のないこと。そういう立場なのだから。 それで姫子に寂しい思いをさせることがあるかもしれないとは思っていた。 ――同時に、妬いてくれるかとも少し期待していた……のかも知れない。 まさか、こんな行動に出るとは思わなかったけれど。 「分かってた、のにね。でも、言葉で貰えて、凄く嬉しかったんだよ。だから、もう満足」 言って、本当に満足げに笑う姫子を見ていたら、堪らなくなった。 「っ、姫子…っ」 「ど、どうして泣くの?千歌音ちゃんっ?」 慌てた姫子が、間の抜けた声を出して、千歌音の背中をさする。 すぐに涙は止まったけれど、暫くは胸が詰まって声が出なかった。   ――言葉で、こんなにも幸せになれることがあるなんて。 姫子は、最中に千歌音が漏らした言葉を、嬉しかったと言う。 そして千歌音は、今姫子が打ち明けてくれたそれが嬉しかった。 多分、千歌音は姫子をもっと幸せにできる言葉を持っている。 困った顔で千歌音の肩を抱いて、何か言葉を探す姫子を横目で見る。 でもあまりに恥ずかしくて、まだ口に出す勇気がなかった。 きっと一生言えない。こんなこと。 ――私が、中に姫子の指が無いと達することができないのは。 姫子を、肌からだけじゃなく内側にも感じて、満たされていたいから。 姫子の存在を感じていないと寂しいから、なのだと。 「んと…あのね、今だからいうけど」 「ん…」 「千歌音ちゃん…私ね、千歌音ちゃんの特別と、『お揃い』が欲しかったの。 とんでもない私の我侭、聞いてくれて嬉しかった…。これも、お揃い、だったんだよ」 言いながら、姫子はサイドボードのあたりにまとめられた二人分の衣服をつまみ上げて、 軽く椅子の上に落としていった。 「えっ…?」 デザインも雰囲気も違うけれど、同じ枚数だけの衣服。 二人分のジャケット、シャツ、スカートなど。同じ枚数、だけの。 「…ね?」 「姫子ったら…」 千歌音がなんと言って良いか分からずに笑むと、姫子もなんだか妙な感じに照れ笑った。 そして千歌音に抱きついてくる。 「だから、千歌音ちゃん…今回は、今日は…良いよね?」 「やん…っ」 「次からは、アクセサリとかをお揃いで選ぶから。もう、こんな意地悪しないから」 「でも、身体を休めないと、明日…っ。…姫子、チェックアウトの時間、何時にしたの?」 姫子はなんだか気まずそうに笑って。 「明日の、夕方。だから、朝からでも十分寝る時間あるよ、千歌音ちゃん」 そのまま、千歌音の肩を押して、ベッドにそっと沈めた。 「――っ!」 抗議の言葉は、姫子の唇に飲み込まれて、届かない。 ――どうやら、二人の夜はまだはじまったばかりらしかった。
https://w.atwiki.jp/mgshokan/pages/61.html
「お待たせスネーク」 街の一角に止まるブリティッシュグリーンのジャガーからパラメディックの呼ぶ声が聞こえる ドアノブに手を掛け乗り込むスネーク 「この車は?」 「少佐のジャガーよ」 平然と答えながらパラメディックは車を発進させる。 「あの少佐がよく貸してくれたな」 笑いながら少佐に少し皮肉を込める。 「私も意外よ、それよりスネーク」 「?」 「映画、どうする?吸血‥」 「待った」 即座に遮るスネーク、横ではパラメディックが不穏な笑みを浮かべている。 「パラメディック…あの時もそうだったが‥」 「わかってる、スネークが嫌いな映画じゃないわよ」 「そうか‥なら安心だ」 「まずお昼だしご飯にしましょう?」 「アミメニシキヘビが食いたい気分だな」 ジャガーの窓から遠いツェリノヤルスクのおいしいアミメニシキヘビを想うスネーク 「…やっぱり野生化してる…」 ボソっと、パンくずをこぼす様にぼやくパラメディック 「なんだって?」 「なんでもない!!」 「何を怒ってるんだパラメディック」 「朴念仁」 「それ、EVAも言っていたんだか‥どういう意味だ?」 「自分で考えて」 「…。」 「フフっ」 だんまりを続けていたパラメディックが優しく笑う 「落ち込まないでスネーク」 「パラメディック…」 「今日は少佐の計らいで"007ロシアより愛を込めて" を特別に放映して貰う手筈になってるの、007でもいい?」 スネークは二つ返事で返す。 「あぁ、楽しみだ。」 見る映画が決まった所で、ジャガーは洒落たイタリア料理の店に入っていく パラメディックは長いV12気筒エンジンのために、特異なボディを持つジャガーを スイスイと駐車スペースに入れる。 「うまいな、パラメディック」 「そう?ありがと」 柄にもなくあの"ヤブ医者"が可愛く見えてしまう だが、その時は素直にパラメディックを誉めたいと思った。 EVAとはまた違う女性としての博学さを持つ彼女、だがスネークは店から漂う 美味しそうな香り に、やはり食欲を持て余していた。 「さ、スネーク行きましょう」 振り返るパラメディック 「スネーク!!なんでストーキングで歩いてるの!!」 「んぁッ!!」 つい端々に出てしまうザ・ボスの教え、だが二人は笑顔で店の扉を開ける。 店内の落ち着いた雰囲気の中、二人はテーブルに座る。 「ここのバジリコスパゲティはとても美味しいんだから」 「カロリーメイトよりもか?」 真顔で返すスネーク 「…また野生化」 「す、すまない」 少し慌てて謝るスネーク 「美味しいわ、カロリーメイトより」 優しく返すパラメディック 「優しい君も魅力的だな」 「やだ、それって口説いてるつもり?」 「…。」 頬を指で掻き、視線を逸らすスネーク 「スネーク」 「?」 「改めて無事に帰ってきてくれて、ありがとう」 「どうしたんだ?柄にもない」 「何度も怖くなったわ、バーチャスミッションの時も スネークイーターの時も」 「何を言ってるんだ、生きて帰り"君と映画を見る" この強い意志があったからだぞ」 あどけたように指をさしながら弾む声を出すスネーク 「言うわね~EVAに女の口説き方でも教わった?」 「いや、ボスからだ」 ウェイターができたてのバジリコスパゲティを持ってきて 二人のテーブルの上に置く 「さぁ、食べましょうスネーク」 「そうさせてもらおう」 フォークに巻きつく麺、アメリカでこうして生きている事を噛み締めながら スネークはスパゲティを口へ運ぶ。 スマン、ミスしてしまった。 気を取り直して 「早いのはベッドの上だけね―――、ってEVAが言ってた相手って」 「ヴォルギンだ。」 「あの大佐ってバイセクシャルなのよね?」 少し食い入る様に聞いてくるパラメディック 「パラメディック…店の中でそんな」 「大丈夫よ、それでEVAも当然?」 「相当やられたみたいだ、背中の傷は見るに耐えなかった。」 「何がキッカケでバイセクシャルになったのかしら…」 「そんなこと気にしなくてもいいだろう…」 「そもそも、人間の精神的―――」 「待った、パラメディックそんな難しい話は無しだ。」 「…そうね、ごめんなさい」 一方、別の街角では ボロボロのピックアップトラックに乗り込んだのはゼロ少佐 「シギント!!全速力で飛ばしてくれ!!CIA長官との約束に遅れる!!」 「いつものジャガーはどうしたんですかッ!?」 「パラメディックに貸している!!兎に角急げ!!」 ボスンボスンと黒煙を上げ、走り出す、が プスンッ 「あっ止まっちまった。」 「うぁぁぁぁ!!」 腹部を抱え椅子に力なくもたれる少佐 「少佐!!どうしたんですかッ!!少佐!!少佐ぁぁぁぁ!!」